オタク業界をビジネス的な目線で見てみた

オタク業界をいろんな角度で見て書いてみたり。自分の好きなもの近辺の話をしてみたり。時には婚活してみたり。

コンテンツやサービスへの愛とビジネスの関係について

最近よく考えていることを書いてみます。
現在私はスマホ関連のBtoCのWebサービスの運営担当をしています。
今年の2月に転職しました。
前の会社は、PCサービスでした。

はじめに

このようなことを考え始めたきっかけは、現在の上司がまったくコンテンツやサービスに愛がなく
toCのWebサービス=お金の鳴る木だと考えていることにありました。


ビジネス面でしか、サービスを見ておらず「そのサービスって儲かるの?それって?」という視点しかないのです。
「人を集める」とお金が稼げるという構図は当然成り立ちます。
ですが「どうやって人を集めるのか」「どうやったら、継続的に人に触れてもらえるのか」ということが完全に抜け落ちています。


その「どうやって」の根本的な部分をひも解いていってみます。

お金を稼ぐための構図を考える


私は、BtoCサービスでお金を稼ぐには次の循環が上手く回るかどうかが重要だと、考えています。

  1. ユーザーがサービスに興味を持つ
  2. ユーザーがサービスの中身(仕組み・コンテンツ)を使ってみて好きになってくれる
  3. 「これはお金を使って、もっと使ってみたい」と思ってもらう
  4. お金を使ったことによる見返りに満足感を覚える
  5. もっと、サービスを好きになる!


ここの中で重要なのは、「好きになってもらう」こと。
そのきっかけは「不満があったところが解消されて便利になった」「楽しくなった」とユーザーに思ってもらえるものを提供することと思います。
どうしたらいいのか。
簡単です。


実際の満足度が、期待値を超えるだけです。
では、満足度はどこから生まれるのでしょうか。 

満足度は、サービスやコンテンツの質と直結する

はい、小見出しの通りです。


ただし!その質が、ただの押しつけではなく「素敵!好きだ!」と思ってもらえるかというのが
最大のポイントです。
質を上げて素敵と思ってもらえるかどうか、作っている段階では誰がその判断するのでしょうか。
それは、作っている本人たちです。


作っている本人たちが「好きだ」と思えるもの=ユーザーが「好きだ!」と満足してくれる可能性があるでしょう。

作ってる人が愛しているものは、受け取り手にも愛が伝わる

作ってる本人が、好き、愛することによる効果を書きましょう。
「愛」があると、自然と欲という名の「こだわり」が出てきます。
「こうあってくれたら、もっと愛せるのに」…恋愛とそっくりですね。


愛が深ければ深いほど、そのこだわりのレベルがアップしていきます。
それに伴いクオリティは当然のごとく上がっていきます。


ただ、ここで注意したいのが、独りよがりの「愛」に寄ったはサービスの質の向上は致命的です。
恋は盲目になりがちです。
結局、だれが使って誰にお金を使ってもらって稼ぐのか。
これを忘れてはなりません。


最初に話したように、サービスは人に愛してもらってお金をもらわなければなりません。
WEBサービスは、基本的に単価が低いので「多くの人」に愛してもらわないとなかなかビジネスとして成り立ちません。
ですから、自分ひとりが満足していても意味がありません。


最終的には客観的に愛してくれる人が多いものがいいサービスとして評価を受けます。
多くの人が最大限に愛せるサービス。
それが一番「いいサービス」に違いありません。


ビジネスをやる上では、愛が別方向に暴走しないように気を付けましょう。

最後に

別にサービスを愛さなくてもユーザーが求めてるものとかわかる、という方には必要ない話です。
私がそういう器用なことはできないと気づいたので、こういうエントリーを書きました。


一番最初のファンになって、サービスを育てていきたいものです。